いつもは二週にわたって公演をすることが多いカタコンベですが、今回は諸々の理由でロングランは断念し、宣伝規模もやや縮小してスタートしました。
それでも、多くの方に見てもらえて本当に良かったです。ありがとうございました。
新しい役者たちが力を付け、劇団の可能性もかなり多角的に広がった感触を得ています。私自身も久々に舞台に立ってとてつもない幸福感に満たされました。
「景04」では戦争や差別が大きなテーマになっています。一月の上旬に書き上げたらその一月半後に戦争が起き、胸が疼くようなとても複雑な気持ちになりました。戦争はかくも普遍的にこの世に存在するのだと思い知りました。
危機感と差別意識は連動して高まることも書きました。それは今、皆さんが現実の空気の中で感じているものと重なるのではないでしょうか。
次にどんな舞台を作るのかは全くのノー・プランですが、これからも、人間の心の中にあるものを、見つめていきます。
戸中井三太